何故人は誰もいない場所で霊を見るのか?ストーン・テープ・セオリーと「地縛霊」の関連性 (6/10ページ)

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 悪魔的な幽霊の目的は、“人間の自由意思を崩壊させて、悪魔が憑りつきやすくさせること”。例をあげると、ロビー・マンハイム(仮名)が悪魔に憑りつかれた事件のケース。この事件をベースに、ウィリアム・ピーター・ブラッティは、1971年に小説『エクソシスト』を書きあげ、のちにこれをベースにした映画ができた。

 そして、地縛霊がある。幽霊の出現は霊と人間の間の相互作用なだけでなく、関係の欠如という特徴もある。

 地縛霊は、誰かが亡くなる前にその場所、あるいはその近くで起こった過去のトラウマの残余だと言われる。残されたものは音、においもあり、それはずっと変わらない。

 階段を昇る女性の幽霊がいるとすると、それはいつもはっきりわかるものなのだ。一日の決まった時間だけ現われるかもしれないし、一年のある日だけ、あるいは特別な気候や天体の条件が合ったときだけのことなのかもしれない。

 しかし、幽霊の出現のきっかけがなんであれ、それを誰かが見ているかどうかはわからない。そもそも、目撃されるかどうかもわからないのだ。

 知性をもつ幽霊と違って、地縛霊は感覚が鋭いわけではないからだ。これは過去のこだまなのだ。地縛霊を見るということは、映画を観るようなもの。幽霊が表わしている出来事は、すでに起こったことなのだ。

 ここで、ストーン・テープ・セオリーという概念が出てくる。
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