何故人は誰もいない場所で霊を見るのか?ストーン・テープ・セオリーと「地縛霊」の関連性 (1/10ページ)
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英語で、ストーン・テープ・セオリー(Stone Tape theory)という言葉がある。これは、幽霊を説明する時に使われる言葉で、誰もいないはずの場所で人影や物音、声が聞こえてくる、あるいはその音や映像が再生される現象のことだ。
ストーン・テープという言葉をウィキペディアで調べると、日本語版では「地縛霊」と出てくる。ここでは、ストーン・テープ・セオリーに関するこれまでの調査と地縛霊との関連性について見ていこう。
・ストーン・テープ・セオリーは場所の記憶?
地学者のシャロン・ヒルは、2018年、ストーン・テープ・セオリーの歴史を追うのは難しいと気づいた。研究者や理論家たちは、200年近くも、この理論の中核になる考えについて論文を書いてきたが、ストーン・テープという名がついたのは、たかだか50年ほど前だ。
ほとんどの研究者は、数学者チャールズ・バベッジの1838年の著書『The Ninth Bridgewater Treatise』の中でいち早く言及した「場所の記憶」という理論を指摘する。場所の記憶とは、その場所で過去に起こった出来事の影響がそのままそこに残る力のことだ。
「わたしたちが住んでいるこの地球上における、わたしたちの言葉や行動が永久的に刻みつけられる印」とバベッジは書いている。
「空気そのものが、巨大な図書館だ。それぞれのページには、男がかつて話したこと、女がささやいたことすべてが書き込まれている。