人は見えないものを恐れる。「5Gと新型コロナウイルスに関連性がある」という陰謀論の背後にあるもの (4/6ページ)

Australian Radiation Protection and Nuclear Safety Agency/AUS GOV
30~300ギガヘルツの周波数は、それが人体組織に触れたとしても、化学的結合を分解したり、電子を除去してしまうほどのエネルギーを持たない。そのために、この周波数は「”非電離”電磁放射」と呼ばれる。
たとえば、電話をするために5Gスマホを耳に当てれば、その電波は皮膚に当たるだろう。人体がもっとも非電離電磁放射に暴露するのはこのときだが、それですら国(オーストラリア)が定める安全基準よりずっと低い暴露量でしかない。
5Gからの電磁放射は皮膚を貫通しないし、そのせいでウイルスが皮膚を貫通してしまうこともない。5Gの周波数が新型コロナ拡散を悪化させるという科学的証拠は一切ないのだ。
さらにウイルスのタンパク質の殻が、5Gの電波を乗っ取ってしまうようなこともない。ウイルスはあくまで生物学的現象であって、電磁スペクトル上に存在する電波とはまったく違う代物だからだ。