ついにつかんだ核心証言!東京で「コロナ爆増」を招いた「感染隠蔽工作」 (2/2ページ)

Asagei Biz

もちろん、公式な数字として政府にも上げていない。政権がそれを望んでいなかったからだ」

 暗に厚生労働省側の安倍政権に対する「忖度」を指摘したのである。さらに取材を進めると、匿名を条件に、さる実業家はこんな証言を寄せた。

「東京都内で走っているタクシーが減っているでしょう。実は個人タクシーの感染者は(報道された)1人ではなく、また、大手の法人タクシーでは5人の感染者がいると聞きました。これらがまったく公表されていない。なぜなのでしょうか」

 この実業家の疑問を引き取るかのように、政府関係者がさらに突っ込んだコメントを口にした。

「新型コロナウイルスの流行でオリンピック開催の行方が危ぶまれる中、感染者数を抑えるのが安倍総理にとって至上命題だったため、厚生労働省が動いて公表を避け、感染者数の増大を抑える情報操作を行った。オリンピックが中止でなく1年延期に決まったことを機に、感染者の公表数は増えていくだろう」

 実際、この関係者の「見立て」は現実のものとなった。

 3月26日には、厚生労働省が「(新型コロナウイルスが)蔓延しているおそれが高い」とする報告書をまとめた。事実、その後、連日のように感染者が急増し、現在に至っているのだ。かねて安倍総理が国家の安全よりもオリンピックを優先しているとの批判はあり、先に紹介したCNNでも、そう指摘していた。

 また、日本の感染症対策の第一人者である神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授は「フォーブス・ジャパン」のインタビューでこう語っている。

〈オリンピックの開催が念頭にあったために、東京都はネガティブなメッセージは出せなかったのではないかというのが私の推測だ。無論、関係諸氏は否定するだろうが。オリンピックに対する忖度が危機対応を遅くして、失敗した〉

 政府関係者が補足する。

「もう隠す必要がなくなった以上、今後はもっと増えて欧米並みになるだろう」

 政府も自治体も、3月20日から22日にかけての3連休で多くの国民が外出したことが急増の原因だとするが、隠蔽していた患者が「可視化」されたにすぎない。東京都、政府、官僚の間で何らかの「闇取引」があったのだとしたら、東京は最悪の事態を迎えることになりそうだ。

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