大人の趣味講座「デッサン&スケッチ」入門ガイド (3/5ページ)

日刊大衆

そのうえで直観を大切に、一番気に入っている物の輪郭線を描き、大まかに仕上げてから、2番目、3番目の物を描き足していきます」(同)

 まずは手前のカットレモンから。何度か輪郭を目線でなぞってみるが、いざ描くとなると、緊張し、線がこま切れになってしまう。わずかに見える裏側は、上から少し覗き込んだり、横から見たり。「よく見える角度で、特徴をしっかり捉えてから描くといい」と足助さん。果肉は柔らかい線で、3つとも描いてみた。「最後に影をつけます。よく見ると、レモンの真下の影は濃く、その周りの影はそれよりも薄いことが分かりますね。濃淡を意識して描き分けましょう」(同)

 なるほど、そうやって影を加えると、少しは立体感がある絵になったような。30分弱で描き終えた。

【風景】遠近感を意識し絵に奥行きを!

 風景画と聞くと「構図」を連想するが、難しく考えなくていいと言う。「構図は、初心者から最もよく聞かれる質問です。風景画でも、屋外で好きな物を一つ見つければ大丈夫。それを最初に描いて基準とし、背景など周囲へと描き広げていきましょう。描く前から構図、すなわち、できあがった絵の全体像をイメージする必要はありません」(足助さん)

 描きたい物を好きに描くのは、静物画も風景画も同じ。足助さんと「好きな物」を探しながら歩いていると、小さな神社の脇で早咲きの桜を発見した。これを描くことにしよう。「桜の木全体を描く場合は、花を一つ一つではなく、ある程度の塊で捉えるといいですよ。もちろん、枝先だけなど花をアップで描く場合は、花びら1枚1枚をしっかり観察しましょう」(同)

 静物画で教わった通り、輪郭を目線で何度かなぞってから、桜の花の塊と幹を描いてみたが、これでは、まるで串に刺さった綿菓子のよう。どうしたものか。「花の塊の中や木肌を少し描き込んでみましょう。一番描きたい物を引き立たせるために、多少、演出してもいいですよ。桜の場合は、花を少し多めに描いたり、桜吹雪を散らすと雰囲気が出せます」(同)

 見えにくい細部は、少し近づいたり、角度を変えたり。見えやすいところから見て、特徴をつかんで描くのも、静物画と同じだ。

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