大人の趣味講座「デッサン&スケッチ」入門ガイド (5/5ページ)

日刊大衆

 足助さんをモデルに、下描きを開始した。まず髪の膨らみを除いた頭部を卵型で描き、鼻を通る縦の中心線と、目をつないだ横の線を十字に加える。「前かがみだと、背中側が少し見えますね。肩の一番高いラインが、どこにあるかも確認しましょう」(同)

 肩のラインも、人間を上から見たときの中心線だ。肩を描いた流れで腕を描こうとしたが、肘をやや引いた位置で曲げている表現が難しい。「風景画と同様に、遠近感を意識しましょう。引いている手足は遠くにあるため少し小さく、短めに。袖口などの丸みのあるカーブを描くと、引いている感じを表しやすいです」(同)

 手も難関。描いてみたものの、どうにもペンを握っているようには見えない。「手は、まずミトンの手袋のように、親指とその他の4本で捉えましょう。手の甲が見える場合は、指のつけ根にある関節の位置を決めると、指を描きやすくなります」(同)

●二次元の写真のほうが描きやすい

 約30分後、できあがった下書きの人物は、なんだかおかしいような……。「頭が大きすぎます。人間は、頭から脇の下までと、脇の下から腰までが同じ長さ。意識するとバランスを取りやすいですよ」(同)

 それを踏まえて再挑戦。「ペンで下書きをなぞると、慎重になりがちなため、線が固くなってしまいます。下描きはバランスを確認する程度で、ペンを持って改めて中心線を意識しながら描くといいです」(同)

 さらに約30分。二度の下描き後にペンで描いたものを添削してもらった。1回目より頭と体のバランスは取れたものの、遠近感と手が課題のようだ。「人物画はポイントが多くて難しいですが、ちょっとしたことで特徴が分かりやすくなります。私の初心者の教室では、人物画は写真を見て描いてもらっています。三次元の実際の人間より、二次元の写真のほうが描きやすいですよ」(同)

 最後に、これから趣味として絵を始める人に向け、足助さんはこう語る。「50代以上の方の趣味として、とてもいいと思います。楽しみながら、日常的に描く機会を増やしていくと、どんどん手がスムーズに動くようになりますよ」

 公園でスケッチブックを広げる。そんな休日、ちょっとイケてるではないか!?

「大人の趣味講座「デッサン&スケッチ」入門ガイド」のページです。デイリーニュースオンラインは、食品野菜趣味エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る