大人の趣味講座「デッサン&スケッチ」入門ガイド (2/5ページ)
イメージ通りの線や形を描くには、手や腕を、どのように動かせばよいかを確認しましょう」(同)
改めて意識すると、同じぐらいの大きさで、いろいろな形を描くのは意外に難しいことに気づく。「次に、柔らかい線や点を描いてみましょう。人によって持ち方や筆圧が違うので、自分が描きやすい位置や力加減、角度を探してみて。私は、絵を描く際はペンの軸の真ん中辺りを軽めに持つことが多いですが、文字を書くのと同じ持ち方で描く人もいますよ」(同)
ペンを軽く持つとコントロールがしにくいので、何度か練習が必要だ。スケッチブックのような表面が凸凹した紙のほうが、線の強弱を出しやすいようだ。
【静物】見慣れた物でもよく観察! 直観を大切に
最初に挑戦するのは静物画。描きやすい物、難しい物はあるのだろうか。「初心者の教室でよく使うのは、レモンやトウガラシなど。複数の候補から好きな物を選んで描いてもらっています。球体などの人工的なツルンとした丸みの表現は、初心者には難しいですね。食材や小さな鉢植えなど、身近な物が描きやすいでしょう」(同)
そこで日頃、目にする機会が多く、一番身近に感じられたレモンを選択。丸ごと1個に、半月型のカットを2つ加えることに。何を描くか決まったら、まずは観察し、配置を決める。「見慣れた物でも、じっくり見ると角度によって見え方が違うことに気づきます。その物の特徴がよく分かるな、と思う角度を探して、好きな位置に配置してみましょう」(同)
レモンをじっくりと眺めたところ、表面が意外にゴツゴツで、形は、いわゆる“レモン型”よりいびつなことに気づく。少し斜めのほうが奥行きを表現しやすそうだし、3つを離して置くと収まりが悪そうと判断し、近くに配置してみる。「複数の物を描く場合は、一番気に入っている物から。画面のどこにあるとよさそうかを考えて描いた後、その位置や大きさを基準に他の物を描くとよいです。最初に2〜3番目に好きな物を描くと、一番好きな物が隅に追いやられて、収まりが悪くなることがあります」(同)
実際に描く際のコツは?「レモンから目を離さず、輪郭をなぞるように描く練習をすると、形を捉える力がつきます。