実は心眼の使い手だった!?新選組の独眼竜「平山五郎」の生涯【五】 (2/6ページ)
関東から物乞いにやって来た『身ぼろ組』のくせに、でかい面すンじゃねぇ!」
「けっ、関東の『身ぼろ組』がナンボのモンじゃい!」いきり立つ力士たち(イメージ)。
意気込んだのは、前頭の熊川熊次郎(くまがわ くまじろう)。ここで退いたら大阪力士がナメられる……よくあるチンピラ同士のいさかいですが、ここで芹沢がやらかします。
ちょっと鳩尾(みぞおち)でもえぐってやろうと鉄扇を取り出したつもりが脇差を抜いてしまい、その勢いでズブリと刺し殺してしまいました。
(あっ……やべっ)
治安維持に来ておきながら、一般人(少なくとも犯罪者ではない)を殺っちまった……小野川部屋の連中は、驚きと怒りで固まっています。
「……けっ、壬生浪士組をナメたらこうなンだよ。覚えとけバーロwww」
強がって通り過ぎた芹沢たち8名(山南敬助、沖田総司、平山五郎、野口健司、永倉新八、島田魁、斎藤一)ですが、その晩、力士たちの「お礼参り」を喰らいました。