モンゴルに自由と統一を!日本人と共に民族独立を目指したバボージャブ将軍の戦い【三】 (6/6ページ)
「あれだけの武勲を立てたのに、日本が朝鮮半島と満洲の一部にちょっと足がかりを作っただけなのか……」
かと言って、条件に不満だからと日本に戦争を継続する余力は残っておらず、渋々呑むよりありません……ない袖は振れぬ、となれば満足な恩賞もないまま、満洲義軍は解散を命じられました。
「皆さんの協力なくして、今回の勝利はあり得なかった。にもかかわらず、満足に報いることも出来ず申し訳ない……」
満洲義軍を率いてきた花大人は、バボージャブたちに自分で工面した僅かな報酬を配りながら、詫びるよりありません。
「ま、しょうがねぇやな。又の機会に頑張りましょうや」解散した満洲義軍(イメージ)。
「いやぁ、花大人が悪い事ぁありませんや。また国力を蓄えて、次こそは満洲を、そしてモンゴルを解放しましょうや」
「そうでさぁ。花大人が一声かけてくれりゃあ、俺たち又いつでも集まりやすぜ……」
かくして、再び民族独立の旗下に結集できる日を願いながら満洲義軍は解散。バボージャブは家路を辿るのでした。
【続く】
※参考文献:
楊海英『チベットに舞う日本刀 モンゴル騎兵の現代史』文藝春秋、2014年11月
波多野勝『満蒙独立運動』PHP研究所、2001年2月
渡辺竜策『馬賊-日中戦争史の側面』中央公論新社、1964年4月
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