人気建築家が明かす、コストを見える化して理想の住宅を建てる方法とは? (4/5ページ)

新刊JP

――本間さんは2001年よりCM分離発注方式に取り組んでこられたとのことですが、この20年間の手ごたえについてはどのように感じていますか?

本間:はじめの頃は「我々建築家の立ち位置」や「業務書式」など、課題を手探りで整理しながら行っていましたので、正直言って非常に苦労しました。それでも建て主さんのメリットは1件目から着実に実現できたと思います。そして、今年の3月までの間に合計135件が竣工しており、多くの建て主さんに選ばれ続けたことは、私にとって大きな自信になっています。

特に東日本大震災直後の建設工事では、旺盛な震災復興需要によって、建設コストの大幅な高騰や工期の遅延などの大きな問題が発生しました。ここでもCM分離発注方式が様々な問題解決手法の一つとしても機能することができたプロジェクトにおいては、大きな手応えを感じています。

――分離発注によって工期に影響が出たりはしないのですか?

本間:工期には、適正工期というものがありまして、それを守るように工事を進めていきます。ただ、適切に品質を保つという意識も念頭にありますので、分離の方が一括方式よりも伸び気味になる傾向はあるかもしれません。

また、東日本大震災の際には、逆に工期を一括発注よりも短くすることができました。それはちょうど手が空いていた業者を探して、それぞれ発注している関係でそういうことができたわけです。

――CM分離発注方式による専門工事業者側の意識の変化はありますか?

本間:はい。実は専門工事業者にとってもメリットは大きくて、一度工事に参加すると継続的に参加してくれる業者も多くいます。

なぜかというと、私が行っているCM分離発注方式では、専門工事業者の支払いの条件が原則として出来高に応じた月末締めの翌月払いという「30日サイト」を採用しています。だから支払いの条件が良い。さらに竣工後も、建て主さんは専門工事業者に直接連絡してメンテナンスを依頼しているようなので、下請けではなく元請けの意識が芽生えてくるんです。

「人気建築家が明かす、コストを見える化して理想の住宅を建てる方法とは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る