人気建築家が明かす、コストを見える化して理想の住宅を建てる方法とは? (1/5ページ)
日本の家づくりはもっとコストを抑えつつ、より理想的なものにすることができる――。
テレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』に「匠」として8回出演、現在では中国のリフォーム番組にも出演するなどの人気建築家・本間貴史さんは、著書『理想の注文住宅を建てたい!: 価格の見える家づくりの教科書』(東洋経済新報社刊)で、「CM分離発注方式」による家づくりを提唱する。
コストの見える化を実現し、建て主にとって理想に近い住宅を適えてくれる「CM分離発注方式」とは一体どんなものなのか。お話をうかがった。
■「一括発注」方式ではコスト高に? 価格の見える化で理想的な家をつくる――まず、本書を執筆された経緯・動機について伺えればと思います。
本間:私は2001年からCM分離発注方式に取り組み、この20年間に合計135件のプロジェクトをCM方式で実施してきました。
CM分離発注方式は、欧米など、世界では既にメジャーな建設生産方式の一つなのですが、まだ日本では緒についたばかりと言ってよいと思います。
実際にCM業務に携わってみて私が感じたのは、この方式は「建て主・専門工事業者そして建築家など工事関係者全てにメリットのある方式である」ということです。もちろん多少のデメリットも存在しますがメリットの方が遥かに大きいのは間違いないと思います。なぜならば135件ものプロジェクトを完成させることができたのが、その証だと実感しているからです。
しかし、日本において、CM分離発注方式を実施可能な設計事務所の数は極端に少なく、現状では非常にマイナーな建設生産方式と言わざるを得ません。ましてや素人の建て主さんにとっては、なお更知る術のない方式となっているわけです。
それならば、マンガでの解説を加えた分かりやすい書籍を出版することで、一般の人にも広くCM分離発注という建設生産方式を知って頂きたいと考えて本書を執筆することにしました。