モンゴルに自由と統一を!日本人と共に民族独立を目指した悲劇の英雄・バボージャブの戦い【六】 (4/6ページ)

Japaaan

「……陛下、バボージャブ討伐の勅命を……」苦渋の決断を下すボグド=ハーン(イメージ)。

大モンゴル国のため、一点の私欲もなく戦い続けたバボージャブ将軍に対してあんまりな仕打ち……とは言っても、ロシアと中華民国の意向に逆らえば、ボグド=ハーンが潰されてしまいます。

「おのれ腰抜けめ……仕えるべき主君を間違えたか……しかし、たとえ腐っても大ハーンと干戈(かんか)を交えるのは、モンゴル民族としてあまりに忍びない……」

賊将の烙印を押されたバボージャブは、ボグド=ハーンの権力が及ばない大モンゴル国の外へ越境して南モンゴル東部へ進攻。拠点を確保するべく暴れ回ったものの、衰運のバボージャブを見限った兵士たちが一人減り二人脱走し、ジリ貧は否めません。

このままでは、遠からず手詰まりとなる……バボージャブはかつて共に戦った日本に支援を求めました。

日本からの支援で「勤王師扶国軍」総帥に

「……との事だ。どうする?」

バボージャブから必死の要請が届いた関東都督府(日本陸軍。現:遼寧省遼陽市)では、支援の諾否について検討されていました。

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