日本書紀にも記録が。人類が根絶に成功した感染症「天然痘」と日本人の歴史 (2/2ページ)
1796年、イギリス人医師エドワード・ジェンナーは、牛の牛痘から天然痘に対する効果的なワクチンの存在を証明。1848年に日本にもたらされた。
日本では、医師の緒方洪庵(おがたこうあん)を中心としてワクチン拡大事業が推進され、天然痘予防に貢献する。
現在ワクチンの誕生により、天然痘の罹患者は徐々に減少傾向を辿り、1955年に国内最後の感染者を確認。1977年、ソマリアで感染が確認された患者が、事実上世界最後の天然痘感染者となった。
1980年、WTOは「世界天然痘根絶」を宣言。人類史上初めてにして唯一、根絶に成功した感染症となった。
ただし、現在の日本では定期的な予防接種は行われておらず、免疫保有者はほぼいないと考えられているため、生物兵器としての天然痘対策が懸念されている。
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