日本に登場したのは明治時代。不思議な「こっくりさん現象」を妖怪博士が解き明かす (1/3ページ)

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日本に登場したのは明治時代。不思議な「こっくりさん現象」を妖怪博士が解き明かす

こっくりさんといえば、学生時代に経験した人も多いのではないでしょうか。実はこっくりさん、歴史的にはそんなに古くから存在するものではありません。日本に登場したのは明治時代のこと。

明治時代に西洋から輸入されたこっくりさん

明治初期、こっくりさんが日本で大流行しました。当初は不思議な占いとして親しまれていたこっくりさん。

現在のこっくりさんには「はい・いいえ」や「五十音表」、それに「鳥居」などが描かれていますが、明治のこっくりさんは3本の細竹をまとめたものを使います。

細竹の上に米櫃のフタを載せ、数人でフタに手をかけます。フタが動き出したら質問の答えを表しているということ。この方法を伝えたのは、アメリカ人の船乗りです。

テーブル・ターニングの風景(19世紀・フランス)wikipediaより

当時、西洋では「テーブル・ターニング」と呼ばれる降霊術が流行していました。このテーブル・ターニングをアメリカ人船乗りが実践しているのを見た日本人が、各港でやるようになったのが始まりだとされています。

日本に伝わってからは「狐狗狸さん」という字があてられ、狐や狸、天狗が憑依したことで不思議な現象が起こるといわれるようになりました。

妖怪博士・井上円了が解き明かすこっくりさんの正体

こっくりさんが起こす現象に興味を示したのが、明治時代の学者・井上円了(いのうえ えんりょう)。

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