「10万円二重給付」のウラで横行!200万円をむしり取る「給付金詐欺」の手口 (1/2ページ)

Asagei Biz

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「全国民に一律10万円を支給する特別定額給付金の対応で全国の自治体は悲鳴をあげています。5月28日には大阪の寝屋川市が900以上の世帯に二重に給付金を振り込んでいたことが発覚。その額は2億円以上にのぼります。こうしたミスは、別の自治体でも起きてくるでしょうね」(社会部記者)

 緊急事態宣言下、政府はこの特別定額給付金をはじめ、国民にあらゆる支援策を打ち出してきたが、いともたやすく闇社会が食い物にしていたのである。

 新型コロナの感染拡大はいまだ終息が見えない。自粛、自粛で、通常の営業活動ができずに倒産に追い込まれた中小企業も少なくないのが現状だ。そんな中、立ち行かなくなった事業者を救済する目的で国が創設したのが「持続化給付金」制度である。

 対象となるのは、売り上げが前年同月比で50%以上減少した事業者。申請して要件を満たせば、法人は最大で200万円、個人は最大で100万円の給付を受けることができる(資本金10億円以上の大企業は除く)。

 売り上げがほとんどない中、毎月固定費だけが出ていくという厳しい懐事情の事業者にとっては、ありがたい支援制度である。しかし、この持続化給付金を狙った悪質な犯罪が横行していた。フロント企業に詳しい、アウトロー関係者のX氏が高笑いする。

「あんなもん簡単にブン捕れる。仲間内で『やらなきゃ損だぞ。こんなおいしいものはない』って、給付金詐欺のやり方が出回ってるんだ。給付されるには、1年前より実入りが半分以上減った証明が必要なんだろ? そんなもん作ればいいんだよ」

 実にあきれた物言いだが、それがいとも簡単に実行されているというのだ。

「休眠会社を持っていればなんてことはない。税理士に頼んで、デッチ上げた去年の決算書を作ってもらうんだ。それで申請すれば、ほぼ審査を通過。金が振り込まれるよ」(前出・X氏)

 税理士がグルになっているとはにわかには信じ難いが、その手口の大胆さにはさらなる驚きを禁じ得ない。

「ヨソの会社の売り上げをコピーするんだよ。会社名を変えて申請するだけだ。行政の窓口はバラバラ。別の地域で審査されたかどうか、同一のものかどうかなんて誰も調べないよ。

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