コロナの時代のMMA、長南亮は新しい時代の確立に踏み出している (4/6ページ)

日刊大衆

 TTFCはもともと長南が選手目線で見た時に修斗、パンクラス、DEEPという国内主要大会における選手の固定化を避け、チケット販売能力に欠ける地方出身者に光を当てようという想いで立ち上げた大会だ。

 この大会を開いたことで、結果的に修斗との距離が縮まり、長南の想いはサステインの坂本代表に伝わるとONEという海外巨大資本との共存という形に表れ、ABEMAと結びつくこととなった。この2カ月、イベントを開くという上でABEMA、サステインと修斗、長南は日本MMA界の核であったことは異論の余地がないだろう。

■『俺だってできる』ではなく、『俺たちはできる』

 6月のTTFC08も指導及びONEと日本格闘技界の架け橋になることで興行から離れていた長南を坂本氏がフォローし、グラスルーツ大会=Fighting NEXUSの山田峻平氏もサポートを約束した。それにしても、このタイミングで身銭を切ってイベントを開く必要性はあるのか、そんな問いに長南は淀みなく返答した。

「必死に練習しているのに、その成果を披露する機会がない。ウチの選手も試合が流れている。リスクをおかさないと大会を開けないなら、自分がやるしかないじゃないですか」

 その一方でTTFC08は、コロナ時代の格闘技イベントの命綱と言っても過言ではないABEMAでの中継はない。映像制作や安全対策という面で協力を得るものの「デビュー戦やデビュー間もない選手達の試合ですし、ABEMAやスポンサーの力を借りて大々的にやるものじゃないです」と長南はその理由を話す。

 と同時に、この大会はPIA LIVE STREAMによって初めてスポーツ有料配信される。PIA LIVE STREAMは、言わずと知れたチケットぴあのライブ動画配信サービスだ。チケット発売業は現在、ライブ、コンサート、スポーツイベントの中止により、サービス自体を停止せざるをえない状況にある。コロナウィルス感染拡大に最も大きな影響、いや被害を受けたといっても良いだろう。

「ぴあでチケットを販売してもらって、格闘技大会は成り立っていたんです。そのチケットぴあと新しい形の格闘技イベントの収益方法を模索する。

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