コロナの時代のMMA、長南亮は新しい時代の確立に踏み出している (3/6ページ)

日刊大衆

5月31日のプロ修斗無観客大会で、石井逸人と清水清隆のセコンドを務めていた長南 5月31日のプロ修斗無観客大会で、石井逸人と清水清隆のセコンドを務めていた長南

■コロナ禍でも大会を決行した意味

 4月17日、会場非公開でケージ回りを防護服をまとったスタッフが固めたRoad to ONE:2nd(以下、RTO2)が行われた。大会実行委員として長南は率先して東京都の感染者数が最多だった夜にMMA、ムエタイ、グラップリングからなる格闘技イベントを開いた。SNSではそれこそ、大会を開く側だった人間には多くの口汚いと表現していいほどの批判の言葉が投げかけられた。

「でも、面と向かって反対してくるヤツはいなかったですよ。嫁ぐらいです(笑)。嫁はそりゃ反対しますよね。でも選手に練習させている自分が、あの場にいなかったら嘘になります。それに自分だけじゃなかった。中継してくれたABEMA、修斗の坂本(一弘・サステイン代表)さんと一緒に大会を開くことができた。あれだけコロナ対策をしたことで、これだけやったんだから街に出ているより安心できるって思いました」

 セコンドは1人といったように大会に関わる人数の最少人数化を図り、検温や後追いの体調管理、複数回にわたる会場内の消毒の実施等々、RTO2はニューノーマル時代の格闘技イベントとライブ中継のコンセプト・モデルとなったことは間違いない。

 エラーが許されないなかでトライし批判を受けた。批判は痛みだ。それらの痛みを仲間と共有することで、コロナの時代を生き抜く経験値を積み上げる1人に長南はなった。結果、この経験が彼をさらに一歩踏み出させる。

 6月27日、RTO2と同様に会場非公開で自らが主宰するMMAイベント=TTF CHALLENGE(以下、TTFC)を2年8カ月振りに無観客で開き、PIA LIVE STREAMで中継することを決めた。

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