“ムエタイ・キラー”は格闘技ジムの「あるべき姿」と向き合っている(前編) (2/5ページ)

日刊大衆

あるいはそれぞれのペースに合わせて身体を動かしてもらっていました。しかし今回再開するにあたり、人数制限をするために予約システムを取り入れました」

 6月上旬の時点で一度に練習できる人数は最大6名。ジムは約59坪もあるので、この人数なら3密になる心配はない。

「1時間に1回は換気して、空気を入れ換えています。さらに会員さんが触れるドアノブなども定期的に拭くようにしています」

 練習中、マスクは会員もスタッフも必要不可欠なアイテムとなった。

「非常事態宣言が発令され休業するまではスタッフ陣は着用していたけど、会員さんには義務付けてなかったんですよ。また今回再開するにあたりミット打ち(トレーニ ング)も少しはやりたいと思い、ひとり2ラウンドまでと制限を設けな がら打ってもらうことにしました。長時間一緒にいたらリスクは高まる。その中で人を入れ換えたりしてやっていけばいいかと」

サンドバックなどの練習器具は、使用後はもちろん定期的に丁寧に除菌している

サンドバックなどの練習器具は、使用後はもちろん定期的に丁寧に除菌している

 当初は練習時間を60分にしようと思ったが、いろいろ考えた末に90分に設定した。「ウチの会員さんは昔からという人が多い。そうなると、スタッフと『最近どうですか?』といった雑談をする時間も欲しい。ある種生存確認のような会話だけど、これは精神衛生上いいと思う。近距離、あるいは長時間の会話はNGですけどね」

 フリーレッスン制から予約レッスン制への移行には一抹の不安があったが、予想以上に予約する人は多い。

「いまの状況だと6名は余裕なので、もう少し予約の枠を増やそうかと計画しています。ただ、その矢先に東京アラートが発令されたので予断は許されない。

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