“ムエタイ・キラー”は格闘技ジムの「あるべき姿」と向き合っている(前編) (3/5ページ)
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状況に応じて動く人はマスクをとってもらったり、人数を増やすことを考えていきたい」
時間が経つごとに疑問も増えてくるが、鈴木は慌てて結論を出そうとは思っていない。今回の新型コロナに対しては誰もハッキリとした状況がわかっていないからだ。
「いまはこうではないかという推論に対して、『だったらこうするのがベストではないか』と自分の意見をすり合わせていくのが最善かなと」
■ジム会員だけでなく会員の家族も大切に
STRUGGLEを設立して以来、鈴木には不変のポリシーがある。「格闘技を通して会員さんたちに幸せになってほしい」という願いだ。その思いは会員の家族にもつながっている。「だからこそコロナ禍であっても、会員さんの家族には安心してほしい。世間はこういう状況だけど、『STRUGGLEはここまでケアをしてくれている』と思ってもらえたら、安心して家族をジムに送り出せるじゃないですか」
ハッと気づかされた。コロナ社会の中、ジムワークは個人の問題ではないということを。鈴木は言葉を続けた。
「家族がジムに行くことでの感染リスクを考えると、残された人たちは不安になる。だったら不安をかかえたまま練習してもらうのではなく、安心して動いてもらえる環境を作るしかない。ジムの方針として会員だけではなく、その人の家族も安心できる場所になることが一番なのかなと思いますね」
その一方でコロナをきっかけに、鈴木はジムのあり方に大きな変化を感じている。
「今までは会員さんに強くなってもらうためにキックボクシングの技術を教えたり、ミットを持つことが主軸だった。でも、いまは密に教えるということができなくなってきているので、道具の整理や換気や消毒の徹底の比重がものすごく高くなってきている」
■格闘技を通して健全な社会を
コロナ禍の最中、STRUGGLEは創立14周年を迎えた。鈴木は「人生、本当にいろいろなことがある」と激動の人生を振り返る。
「阪神大震災の時には(現役選手として所属していた名古屋JKファクトリーのある)名古屋にいました。