ジュラシック・パークで有名になった恐竜「ディロフォサウルス」はトカゲより鳥に近い(米研究) (1/4ページ)
ディロフォサウルスは鳥に近い/iStock
「ディロフォサウルス」という恐竜は、映画『ジュラシック・パーク』に登場したことで一躍有名となった。首にエリマキトカゲのような襟飾りを持ち、頭からニワトリのようなトサカを2枚生やし、ついでに毒液を吐き出すアイツらのことだ。
これらは演出であって、実物とはかなり異なる。だが、新たに発表されたディロフォサウルスの化石の分析結果は、映画に負けないくらい奇抜な真実の姿を明らかにしている。
映画では小型の恐竜として描かれているが、じつは全長6メートルに達する当時最大の陸生動物で、現代の鳥と共通点が多かったようだ。
・知名度は高いが、実態は謎だらけの恐竜
「ディロフォサウルス」は、1億9300万年前のジュラ紀初期に生息した獣脚類だ。映画のおかげで知名度は高いが、実際の姿や系統樹の位置などについては意外なほど不明な点が多い。
しかも困ったことに、初めて発見されたディロフォサウルスの化石はついて少々混乱が見られる。その化石を再構成して調べた結果が発表されている1954年の研究論文では、一体何が再構成されたのかという点についてはっきり述べられていないのだ。
そのために、ディロフォサウルスに関する初期の研究がどの程度、実際の化石記録に基づくものなのか判然としなくなってしまっている。にもかかわらず、これはその後のディロフォサウルス研究のいわばスタンダードとして扱われるようになった。