踏みにじられた貞操…戊辰戦争で活躍するも、敵の手に落ちた神保雪子の悲劇【下】 (3/5ページ)
「亡き夫の汚名を返上させて下さい!」
呼びかけ人である中野竹子(なかの たけこ)らの許しを得て娘子隊に加えてもらった雪子は、邪魔になる長い黒髪をバッサリと切り落として鉢巻きを締め、襷をかけて袴を穿いた戦装束に身を包みます。
「「「いざ!」」」
いよいよ城下へ乱入してきた新政府軍に対して、雪子たち娘子隊も薙刀や刀で立ち向かったのでした。
敵に捕らわれ、貞操を踏みにじられた悲劇の最期さて、会津若松城下の戦闘は文字通り女子供までもが抵抗した激しいものであり、乱戦の中で中野竹子は被弾して討死、雪子は新政府軍の大垣(おおがき)藩兵に捕らわれてしまいました。
「くっ……殺しなさい!」
占領された長命寺(ちょうめいじ。現:会津若松市)に拘束された雪子は、潔く自刃させるよう求めましたが、敗軍の女性にそんなことをさせたら「もったいない」と考えるのが戦場の常識。