女性が管理職になるとメリットだらけ? その理由とは (3/4ページ)

新刊JP

全体を見る仕事はやりがいがありますし、そういう仕事をしている人は周囲から魅力的に写りますよね。

――時間が取られるのではなく、時間が自由になる。

東谷:より忙しくなりそうなことがネックと思っている人も少なくないでしょう。ただ、管理職になった女性の皆さんに話を聞くと「むしろ自由になった」と言う人が多いですね。

例えば本書の中に出てくる郵船コーディアルサービスの女性は、業務の無駄を見つけて改善したり、無駄な会議を整理したり、業務改善を次々と行っていった結果、みんな残業しないで終わるようになったと言います。女性が働きやすいように制度を整えていくことも管理職だからできたと。

――自分自身の働きやすさが、周囲の働きやすさにつながるわけですね。

東谷:そうです。また、管理職になると人脈が広がるので、いろいろな人と出会う機会が増える。そうなると人生自体が楽しくなってくると口にしています。

■今こそ求められる女性のリーダー

――女性がリーダーである方が、組織の柔軟性が増すという事例はコロナ禍の各国の対応を見るとよく分かります。コロナ対策で成功している国は女性がリーダーである国が多いですよね。

東谷:そうですね。女性は前例のないことを解決することが得意で、口を挟まれたり、阻止されたりすることがなければ、しっかり結果を出せるんです。これからの社会は前例のないことに対応していく時代ですので、女性の力がより必要になるはずです。

――本書で育休の問題点を指摘されていますが、おっしゃる通り、女性が育休に入ってしまうと、そこで夫は仕事、妻は家庭と、夫婦間の役割分担が決まってしまいます。これを解決する術はあるのでしょうか。

東谷:男性が育休を取っても3日だったり5日だったりと、短いケースをよく耳にします。そうなると、「ただ休みをもらっただけ」になりかねません。だから、1日でも2日でもいいので、夫に子どもをまるまる全部任せて、女性は育児から離れる。

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