女性が管理職になるとメリットだらけ? その理由とは (1/4ページ)

新刊JP

『働き方改革で 伸びる女性 つぶれる女性』著者の東谷由香さん
『働き方改革で 伸びる女性 つぶれる女性』著者の東谷由香さん

今、女性が仕事を持ち、キャリアアップをしていくことが当たり前となっている一方で、働き続けようとすると、さまざまなハードルにぶつかる現実がある。

「産休」「育休」、「時短労働」、「女性活躍推進」といったキーワードが並ぶ「働き方改革」だが、理想通りには進んでいない。そんな中で、働く女性たち自身はキャリアをどう考えればいいのだろうか?

今回は『働き方改革で 伸びる女性 つぶれる女性』(日本経済新聞出版刊)を上梓した、人材育成インストラクターの東谷由香さんにお話をうかがった。「女性は管理職になったほうがいい」と本書で述べる、その理由とは?

(新刊JP編集部)

■女性が管理職になるとメリットだらけ? その理由とは

――東谷さんは本書の冒頭で女性管理職が増えていないことを指摘されています。実際、2019年の帝国データバンクのデータによれば、管理職の女性の割合は7.7%と低い水準にありますが、その原因はどこにあるのでしょうか?

東谷:3つの要因があると思います。

1つ目は人事評価で、産休や育休で会社から離れたり、時短で働くと、フルタイムで働く男性との比較で評価が下がってしまい、管理職候補になりにくくなります。働いた時間で評価するのではなく、短い時間の中でいかに成果を上げたかという基準を持って評価をしてもらわないと、これは解決しません。

2つ目は、柔軟な働き方ができる環境が整っていないことです。特に子どもが小学校にあがり、学童保育が遅くまで預かってくれない「小1の壁」という言葉がありますように、働き続けるのが難しい状況なんですね。コロナ禍以降、リモートワークが推奨されていますが、これを今後も継続してもらい、さらに社会全体で小学生を預かるような仕組みが広がらないと厳しいですね。

3つ目は、男性管理職が忙しそうに見えること。つまり、管理職という仕事が魅力的ではないということです。

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