女性が管理職になるとメリットだらけ? その理由とは (4/4ページ)

新刊JP

そういうことをすると、「育児をお手伝いする」の感覚が取れるのではないかと思います。

――手伝わせるのではなく、全部任せてしまうんですね。

東谷:はい。私の知り合いに2週間育休を取った男性がいるのですが、ずっと家にいたのは2日くらいで、普通の休みと同じ気分でのんびりしていたそうです。自分がいるだけで、奥さんの気持ちが和らぐと勘違いしているのですが、彼にとってはそれが「協力」なんです。

そういう甘い考え方をする男性がとても多い。でも、まるまる任せないと、育児をしたとはなりません。

――男性側の見立ての甘さでいうと、本書の中で「女性たちが乗り気でないから女性活躍が実現しない」という声に疑問を投げています。そのアンケートを見ると、「積極的に活躍を望む女性の割合が低い」と答えた割合が、女性よりも男性の方が多かったと。

東谷:男性側から見ると、女性たちは遠慮しているように見えるようです。確かに自発的に手を上げるのが苦手な傾向がありますが、その環境が整っていないというのも一つ大きな理由です。

ビジネススクールに通っていた頃に感じたことですが、男性側の意識にも「女性の上司はちょっと…」という風潮があるのではないかと思います。これは個人的に感じたことで裏付けはないのですが、同期の男性からそういう声は聴きました。みな、頭では男女同等であるということを理解していても、そう思ってしまう人もいるわけです。この男性の拒絶意識って伝わるので、躊躇しちゃいます。男女が平等に社会で活躍するのは当然だと考える環境が欲しいですね。

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