源頼朝の遺志を受け継ぎ武士の世を実現「鎌倉殿の13人」北条義時の生涯を追う【二】 (5/6ページ)
「兄上……此度の初陣、必ずや佐殿に勝利を献じましょうぞ!」
「おぅ!」
日ごろ姉とのつながりで親しくはしていたが、ここまで頼りにしてくれていたとは……大いに奮い立った二人ですが、実は頼朝、この手を全員に使っていました。
『吾妻鏡』によれば、工藤介茂光(くどうのすけ しげみつ)、土肥次郎実平(どひ じろうさねひら)、岡崎悪四郎義実(おかざき あくしろうよしざね)、宇佐美三郎助茂(うさみ さぶろうすけしげ)、天野藤内遠景(あまの とうないとおかげ)、佐々木三郎盛綱(ささき さぶろうもりつな)、加藤次景廉(かとうじ かげかど)……etc.
「あの時は、本当に『それがしだけが頼みなのだ』と信じて嬉しかったもんです。それが本当は、みんなに同じことを言っていたなんて……」後日、匿名インタビューに答えるD肥S平氏。菊池容斎『前賢故実』より。
こんなにやれば、遠からずバレてしまうでしょうに(実際バレて『吾妻鏡』に記載されています)、それでもヌケヌケとやってしまうあたり、頼朝はよほどの人たらしだったのかも知れません。