バイキングの傭兵地区がイスタンブールの近くで発見される(トルコ) (1/4ページ)
バイキングの傭兵地区をイスタンブールで発見/iStock
トルコの考古学者が、イスタンブール近くでバイキングの傭兵が住んでいたと思われる地域を発見した。
このエリアは、イスタンブールがビザンティン帝国の首都コンスタンティノープルという名で知られていた中世時代にさかのぼる。
この発見から、ビザンティン帝国におけるバイキングの傭兵たちの立場がはっきりわかり、金のための戦いを請け負っていた古代スカンジナビア人たちの物語が、変わることにもなるかもしれない。
・バイキングの船と傭兵はどこへでも行った
バイキング傭兵地区が発見されたのは2014年のこと。かつてはバトネアという名だったこの地は、イスタンブールからおよそ20キロ、マルマラ海のヨーロッパ側の海岸沿いにある。
傭兵地区の発掘中に、バイキングのものと思われるたくさんの遺物が見つかった。マッコウクジラの胆管にできる結石である、希少なアンバーグリース(竜涎香)から作られた十字架もそのひとつ。
もっとも重要な発見物は、ヘビを表わしたネックレスだろう。北欧神話における終末の日、ラグナレクの最初の兆候をもたらすという、ヨルムンガンド(ミズガルズの大蛇としても知られる)を表わしている。
バトネアから発見されたバイキングの遺物。