どう違う? 「寂しい」と「淋しい」の意味 (3/4ページ)
あるべき人がいないことや、物・お金がないことから感じる深い孤独や、涙があふれて止まらないようなさびしさを伝えたい場合に使うと良いでしょう。
☆例文
・わずかな貯金も底を尽き、お店を手放した彼が「淋しい」と呟いた。
・信頼していた上司が異動し、部署のメンバーも散り散りになり、淋しい日々を過ごしています。
■「寂しい」「淋しい」の読み方
続いては、「寂しい」「淋しい」の読み方について解説していきます。
◇「さびしい」「さみしい」は、どちらが正しい読み方?
ここまで「寂しい」「淋しい」のいずれも「さびしい」と表していますが、もう1つ「さみしい」という読み方もあります。
もしも平仮名で書く場合、どちらが正しいのでしょうか?
結論から言うと「寂しい」「淋しい」の両方とも「さびしい」「さみしい」と読むことができますが、新聞などのメディアや公文書では「寂しい(さびしい)」に統一されています。
これは、常用漢字表にある「寂」の読みに「さび(しい)」は載っていますが、「さみ(しい)」は載っていないためです。
日常会話において口頭で伝える場合には「さびしい」でも「さみしい」でも構いませんが、公的な文書に平仮名で書きたい場合には「さびしい」が無難だといえるでしょう。
◇「さびしい」と「さみしい」のニュアンスの違い
たいていの場合、どちらを使っても問題はありませんが、もしも「さびしい」「さみしい」を使い分けたい場合には、次のように考えると良いでしょう。
古くからある表記は「さびしい」で、次の両方のニュアンスで使えます。
・「さびしい山村」「さびしい駅前」……さびしさを感じさせる前提がある。客観的。
・「さびしい日々」「夫に先立たれてさびしい」……あるはずの人・物・金がない。情緒的。