どう違う? 「寂しい」と「淋しい」の意味 (4/4ページ)
一方「さみしい」は、情緒的であったり、孤独であったりする場合に適しているので、「さみしい山村」「さみしい駅前」と表すのはあまり似合いません。
「さみしい日々」「夫に先立たれてさみしい」と表す方がより良いでしょう。
使い分けに迷ったら「意味を知り、ルールを作る」
今回は、迷いがちな「寂しい」「淋しい」の使い分けと、読み方について説明しました。
「寂しい」「淋しい」には国語的な意味の違いはありませんが、「寂」「淋」の漢字にフォーカスを当てて比べると、ニュアンスに違いが見られます。
客観的事実が与えるさびしさを表現するには「寂しい」、心情面でのさびしさを表現するには「淋しい」が、それぞれ適しているといえるでしょう。
私的な手紙やメールではどちらを使っても問題はなく、ビジネスシーンでも、日常的なメールやメッセージであれば窮屈に考える必要はないでしょう。
ただし、ホームページやビジネス文書などで使い方のルールがまちまちだと、読み手も戸惑うことがあります。
表記を統一しておくことが必要となった際のためにも、意味の違いを知っておくとなお良いでしょう。
(前田めぐる)
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