遺骨が中国で漢方薬に!? アフリカで横行する”ライオン大量虐殺”の深すぎる闇 (2/2ページ)
余りにも理不尽ですが、骨を抜き取るというだけの理由で、命を落とさなければならないライオンがさらに増えることは間違いないでしょうね」
中国政府は2018年、サイの角とトラの骨について、医学研究や治療目的での使用を認める法改正を発表したが、それが骨を偽装するためのライオン射殺に拍車をかけることになった、とうのは前出のジャーナリストだ。
「中国では1993年、トラとサイについては、いずれも絶滅の危機にあるとして、サイの角とトラの骨をそれぞれ輸出入禁止にしていたんです。ところが、この年、国務院(内閣)が、農場で飼育された場合に限っては、医療目的の使用を認めると発表したんですね。で、角や骨の粉末は、国家中医薬管理局が認可した病院と医師だけが使用できるとしたのですが、とはいえ、需要に見合う絶対量が少ない。結果、トラと称するライオンの骨が市場に出回り、それがコロナ禍で、さらに拡大してしまった。国務院では違法な取引は厳しく取り締まると強調していますが、なにせワイロと癒着がまかり通るお国柄ですからね。状況が好転することは難しいと思いますね」
ある動物愛護団体の調査によると、南アフリカのライオン牧場では1万〜1万2000頭のライオンが「死ぬのを待っている」状態だとされる。中国の漢方薬のために野生動物が“大量虐殺”されていく現実を、認識すべきかもしれない。
(灯倫太郎)