ボランティアを新型コロナウイルスに感染させワクチンの効果を確認、イギリスでヒト感染試験が実施予定 (1/4ページ)

カラパイア

ボランティアを新型コロナウイルスに感染させワクチンの効果を確認、イギリスでヒト感染試験が実施予定
ボランティアを新型コロナウイルスに感染させワクチンの効果を確認、イギリスでヒト感染試験が実施予定

希望者にコロナワクチンを接種し、感染させ効果を確認するヒト感染試験 /iStock

 世界中が新型コロナのワクチン登場を待ち焦がれているが、その開発を迅速に進めるべく、イギリスでは来年1月から「ヒト感染試験」が行われる予定だという。

 ヒト感染試験とは、人間を意図的にコロナウイルスに感染させて、ワクチンの効果を確かめる方法だ。参加を希望するボランティアは、まずワクチン候補とされる薬剤を投与され、その1か月後に新型コロナウイルスに暴露させられる。
・参加者同意のもと、意図的にコロナウイルスに感染させるヒト感染試験

 現時点で、少なくとも30種のワクチン候補が人体による治験を行っている最中で、その参加者は数千人に及ぶという。

 一足先にワクチン候補を接種してもらえる参加者だが、手放しで大喜びするわけにはいかない。接種後もソーシャルディスタンスを守り、あえてウイルスに感染するような行為は慎まねばならないからだ。

 その理由は2つある。1つ目は、あくまでワクチン候補なので、本当に効果があるかどうか分からないから。

 そしてもう1つの理由は、対照実験の為、治験の参加者の半数が、実際のワクチン候補以外のものを接種されるからだ。

 ワクチン候補を接種した人としていない人で、感染率に差が出るかどうかを調べるのが治験の目的だ。そして参加者本人には自分がどちらのグループなのかは知らされない。

 ワクチン接種後、ウイルスへの免疫ができたかどうか不確かな状態で、外で感染しやすい行動をとるのは厳禁だ。そのために、ワクチン候補を接種されたグループとされていないグループに違いが出たかどうかを確認するまでにはかなり時間がかかる。

 だが事態は急を要する。そこで参加者本人の同意を得たうえで、接種後、意図的にウイルスに暴露してもらい、ワクチン候補の効果をすぐに確認する。これがヒト感染試験だ。
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