日本人と唯一神教との相性は?日本人と唯一神教との微妙な関係 (1/3ページ)

心に残る家族葬

日本人と唯一神教との相性は?日本人と唯一神教との微妙な関係

日本はキリスト教が普及しなかった最大の先進国とされており、信徒数は総人口の1パーセントにも満たない。そもそも唯一神教は日本人には合わないと言われている。しかし、日本で最大の信徒数を誇る宗教は唯一神教に近い仕組みを持つ宗派なのである。

■自然豊かな日本 災害大国の日本 日本人の宗教観の形成

日本は四季折々の自然の恵みに育まれた土地である。「豊葦原の瑞穂の国」と呼ばれた水の清らかさが、清明心(きよきあかきこころ)など魂の清らかさを重んじる概念を生んだと言ってもよい。一方で豊かな自然に囲まれるということは、その怒りに見舞われることも多々ある。日本が地震大国と言われる事実を我々は何度も痛感してきた。大自然の恵みと怒りを前に我々は畏敬の念を抱かずにはいられない。我々の祖先も人智の及ばぬ大いなる存在にひたすら祈った。水、火、地・・・人間の手が及ぶものは何ひとつない。人々は天地自然のあらゆるものに神の存在を見出し、畏れ崇めた。これが八百万の神々となる。
八百万の神々は自然のあらゆる所にましましている。つまり不可視の存在であった。神社の本殿には鏡や剣などが祀られている。これらは姿なき神が宿る依代である。その姿なき神の国にそこに仏教が伝来した。日本人が大きなカルチャーショックを与えたのは、仏像という可視化された神仏の姿と、緻密な教義体系である。

■仏教と神道は互いの過不足を補完しあい神仏習合していった

仏教の影響により、素朴な自然崇拝が「神道」として確立されていく。日本人の心性に深く根付いた畏敬の念が「神道」という宗教形態となったのは仏教の影響によるところが大きい。仏教は仏教で排斥されることなく、神道と融和していく。こうして互いに補完し合い、やがて神仏習合となっていった。神道・仏教は渾然一体となり、日本人の精神性、宗教観を形成していった。

■唯一神教の排他性

唯一神教とは文字通り唯一絶対の神を信仰する宗教形態である。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が挙げられる。唯一神は天地万物の創造主であり、全知全能・絶対的存在である。砂漠の過酷において自然は厳しく、自分たちを導いてくれる存在が必要だった。唯一絶対である神の教えは唯一絶対である。

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