未解決事件簿:12人を斬首した正体不明の連続殺人犯「キングズベリー・ランの屠殺人」(アメリカ) (4/6ページ)

敏腕捜査官として知られていたエリオット・ネス image by:public domain/wikimedia
ネスが正式に就任するまでに、「キングズベリー・ランの屠殺人」はすでに4人目を血祭にあげていた。
最初のふたりは、1935年9月に発見されていて、ふたりとも切断され、血を抜かれ、性器が切り取られていた。
ひとりの身元はわからないが、もうひとりはエドワード・アンドラーシだと判明している。この一年前、女性の膝までの下半身がエリー湖畔の東にうちあげられていたが、この「湖の女性」はのちに「キングズベリー・ランの屠殺人」の一番最初の犠牲者だと断定された。
切断された体の部位が次々と見つかっていた。刑事のピーター・メリロは「キングズベリー・ランの屠殺人」とペンシルベニア西部で起こったほかのバラバラ殺人との共通点に気づき、犯人は列車を利用して、遺体を貨車に隠したのではないかと推理した(キングズベリー・ランやクリーブランドの町にはたくさんの鉄道が通っている)。
カイヤホガ郡の検死官サミュエル・ガーバーは、遺体のきれいな切断具合から、犯人は肉体の切断についての医学的技術と経験がある人間の仕業ではないかと考えた。男性の犠牲者の大半は去勢され、中には化学的処置が行われた痕跡が見られるものもあった。