チェーン店デザイン日本一の設計士が明かす、「リピートするお店」と「二度と行かないお店」の違いとは (3/5ページ)

新刊JP

だから、流行の掴み方、アイデアを取り入れる方法なんかも、この本を読んでもらえれば学べると思います。

■「ダサカッコイイ」がキーワード。店の中のちょっとした部分がリピーターを逃す

――大西さんのデザインポリシーは「郷に入れば郷に従え」とありました。今、おっしゃっていましたけど、やはり地域によって全く違うものなんですか。

大西:そうですね。例えば色味でいうとタイでは黄色が好まれます。以前、黒を基調としたかっこいい店舗を作ったのですが、「それはタイ人には好まれないからやめてほしい」と言われたんです(笑)。国によってルールは異なるわけですね。

特に海外では、現地の文化を受け入れて、その市場を理解した上で店舗をデザインしていくことが必須です。アイデアも感性だけで取り入れるのではなく、ある程度マーケティングできている状態の中で、合いそうであれば取り入れる。

「デザインID」と僕は呼んでいるのですが、野村克也監督が提唱した「ID野球」みたいに、「デザインにも数字的根拠を」と言っているんですね。

デザインはただ考えるのではなく、例えばその地域の人口から、住む人たちの平均年収、カップルの数といったデータをはじめ、売上やコストも数字ですし、そういった要素をデザインの根拠にして設計していく。そういうことが大事だと考えているんです。

――なるほど。具体的にどのように数字を使うのでしょうか?

大西:例えば物件を見たときに、その物件の前を歩いている人が女性8割、男性2割だったら、?野家をそこに出店してもあまりお客さんは来ませんよね。それは、所得が低い人たちが多く住んでいる地域で高級レストランを出店してもお客さんが来ないのと同じで。

そうなると、「この部分はこだわらなくてもいい」というところが出てくるわけです。この本のサブタイトルに「ダサカッコイイ」の法則という言葉を入れていますが、それはダサいことが良いということを言っているのではありません。

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