チェーン店デザイン日本一の設計士が明かす、「リピートするお店」と「二度と行かないお店」の違いとは (2/5ページ)

新刊JP

それで、例えばメーカーさんが顧客の飲食店に行ったときに「調子どうですか?」「しんどいに決まっているじゃないですか」という会話をするのではなく、「こんな面白い本見つけたんですよ」と営業ツールみたいな感じで使ってもらえれば嬉しいですね。

――また、飲食関連の仕事をしている人ではなくても、「牛丼屋の看板がオレンジ色なのはそういう理由だったのか」「こういう風にテイクアウト商品をアピールされていたのか」といった学びがあるビジネス書でした。

大西:そう言っていただけると嬉しいですね。いろんなお店で使ったアイデアを書き込んでいますが、飲食業界以外のビジネスマンでも使えることが多いと思います。市場を開拓するときに気を付けること、市場に合わせた目線の作り方も書いています。

――大西さんご自身は、マーケティングの素養はどのように培っていったのですか?

大西:実は僕、30歳で日本を2周するくらい飛び回っていますし、世界も一周はしていますね(笑)。日本だけでなく、世界各地に出店されるチェーン店の設計を担当しているので、そのために現地に飛ぶんです。

チェーン店が出店される場所って、その国の一番大きな都市の一番人気の場所が多くて、例えばニューヨークのど真ん中とか、香港で最も家賃の高い地域だったりするんですけど、そういう場所にいると、その国の流行の最先端が見えるんです。だから情報や人の動向に対する感度が高くいられるのだと思いますね。

――現地に行って、仕事をしながら最先端の情報を仕入れていらっしゃる。

大西:そうです。そうしたら、このアイデアは日本でも受け入れられるだろうということも分かってくる。叩き上げではあるんですが、世界をまわることによってそういった感性が磨かれてきたことが大きいですね。

国や地域によって宗教も食べ物も違うし、好まれる色味も異なりますが、実は日本国内でもそれは同じです。都市部と田舎部では全然違うじゃないですか。そういうことを通して見るべき視点がどんどん広がっていったのかなと。

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