血清を届けるために吹雪の中を走る!走る!アラスカの町を感染症から救った英雄犬、バルトの物語 (2/4ページ)
image by:David Moeller/YouTube
・氷点下50度の過酷な寒さの中、犬ぞりリレーが開始される
列車でアンカレッジから運ばれた血清を積み込んで、シャノンの犬ぞりチームは、マイナス50℃の極寒の中をノームへと出発した。
旅の途中で4頭の犬を失い、凍傷で鼻が真っ黒になりながらもシャノンは、この過酷なデリバリーを次のソリに引き継いだ。リレー中継は何度も続き、いよいよ残すところあと2組となった。
最終組の1組前、レナード・セパラ率いるチームがこれを引き受けた。
ノルウェー生まれのマッシャーでノーム在住のセパラは、シベリアからハスキー犬のチームを導入し、この過酷な旅に臨んだ。12歳のトーゴーがリーダとなって、最も困難であり、最も長距離の区間を走りぬいた。
image by:David Moeller/YouTube
トーゴーのチームは、凍える吹雪の中、146キロという距離を歴史に残る走りをした。
凍りついた湖を渡り、リトル・マッキンリー山を越え、マッシャーのチャーリー・オルセンの元へと血清を届けた。
オルセンは最後の88キロを受け持つガンナー・カーセンにこれを引き継いだ。
最も困難で最も長い距離を走り抜いたトーゴーはこの過酷なレースでの、もう1匹の英雄である。ディズニーはトーゴーの映画を2019年に制作した。