血清を届けるために吹雪の中を走る!走る!アラスカの町を感染症から救った英雄犬、バルトの物語 (3/4ページ)

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・最終区間を走り抜いたリーダー犬、バルト

 そしてついに最終区間に。ここでバルト登場だ。

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 出発前は、この白黒のシベリアンハスキー(アラスカンマラミュートという説もある)が歴史に残る英雄になるとは誰も思わなかっただろう。

 バルトはどちらかというと鈍足でおっとりした犬で、マッシャーが犬をソリにつなぐときに、まず選ばないような犬だったからだ。

 しかし、1925年の冬、カーセンが血清をノームに運ぶ犬ぞりチームの先頭にバルトを選んだとき、すべてが変わった。

 彼らはこの任務を見事に成功させ、2月2日、ノームの医師ウェルチのところへ無事血清を届けることができた。このリレーがスタートしてからわずか6日しかかからなかった。

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 20人のマッシャーと150頭の犬で、1100キロを踏破するとんでもなく過酷な旅だった。そのうちカーセン率いるバルトは最後の88キロを走ったが、バルトの働きは、それは見事だった。

 視界がきかないほどのひどい吹雪にみまわれたときでも、バルトは群れを適切に先導して、コースを外れることは一度たりともなかった。

 ついに、バルトが一番始めに町に入ったとき、血清を待ち望んでいたノームの住民たち、そして世界じゅうがこの勇敢な犬を大いに褒めたたえた。
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