もうすぐ月で携帯電話の利用が可能に。NASAとノキアが月面に4Gネットワーク構築計画を発表(NASA) (3/4ページ)
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・宇宙でメッセージの喪失をどうやって防ぐか?
宇宙は広大すぎて、光速であって各領域が孤立してしまう。通信機器の世代が何Gに進化しようとも、地球と火星とでリアルタイムのスムーズな交信はできない。
そこで宇宙の通信はそれぞれの領域ごとにローカルネットワークを構築し、それらをさらに領域間ネットワークでつなぐというやり方になるかもしれない。
しかしこれもそう簡単な話ではない。地球でデータ通信を行う際には「伝送制御プロトコル(TCP)」と「インターネット・プロトコル(IP)」という仕組みが利用されている。
東京のツイートはまず東京のサーバーに保存され、ニューヨークの受信者はそこからツイートを受け取ることになる。TCP/IPの仕組みでは、まず送受信が行われるデバイスに、世界中のサーバーをいくつも経由して、デバイス間のルートを探し出してもらわなければならない。
ルートが確立された時点でメッセージが送信されるのだが、万が一、メッセージを送信している最中につながり合ったルートチェーン上のリンク(ノード)の1つに不具合が起きれば、ルートは途絶し、メッセージは消えてしまう。
とはいっても、比較的狭く、安定した地球上ではこうしたことは滅多に起きない。が、ずっと広大な宇宙となると話は別で、そうした問題がもっと頻繁に起きることになる。