月面ウォーター:月の日の当たる場所にも水が存在するという決定的証拠を史上初めて確認(NASA) (2/4ページ)
image by:NASA/JSC
だが、6マイクロメートルの計測は言うほど楽ではない。
現在、月探査機にこの波長を検出できる計測機器は搭載されておらず、しかも地球の大気が遮ってしまうために地上の天文台からも計測ができないのだと、研究グループの1人であるNASAゴダード宇宙飛行センターのケイシー・ホニボール博士はScience Alertで説明している。
彼女によると、6マイクロメートルを検出できる唯一の観測機器は「成層圏赤外線天文台(SOFIA)」だとのこと。
天文台といっても、SOFIAは望遠鏡を運ぶための飛行機だ。地球上にある99.9%の水蒸気より上空を飛行することができるので、大気に邪魔されることなく天体観測を行える。いわば飛行天文台である。