宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「岸田文雄と『鬼滅の刃』の共通点は …」 (1/2ページ)
元衆院議員の宮崎謙介氏が足掛け5年の議員生活の経験をもとに、政治家ウオッチングやオフレコ話、政治にまつわる話を適度な塩梅で、わかりやすく「濃口政治評論家」として直言!
自民党・岸田文雄前政調会長が「岸田ビジョン」をテーマにした2冊目の著書を出版しました。来年想定の総裁選に向けたメディア戦略の一環、と言われておりますが、1作目に続いて次をこんなに早く出せるとは、まるで漫画並み。これが「鬼滅の刃」的ベストセラーになったら、落ち込んでいる岸田さんに起死回生のチャンスが巡ってきますよね。
岸田さんといえば、僕は永田町界隈ではダントツの人格者だと思っています。側近はもちろん、派閥以外も含めて、誰も岸田さんのことを悪く言う人はいません。彼自身も人を悪く言わず、いつも穏やか。そもそも安倍前総理の岸田さん大好きエピソードは有名ですし、もしあのまま安倍さんが任期満了まで務めた場合、後継はきっと岸田さんだったでしょう。
僕も議員時代、議員宿舎で岸田さんの隣の部屋に住んでいたのですが、会うたびに優しく声をかけてくれました。金子と結婚して子供が生まれたばかりの頃もお隣で、うちの子の夜泣きが激しく、「岸田さんが眠れなくて、日本の外交に差し障りがあったらどうしよう」とヒヤヒヤしていました。が、岸田さんは何も言わず、一度も嫌な顔をされませんでした。
岸田さんと石破さんが出演した報道番組で妻が一緒になった際も、石破さんは妻を無視して背中を向けていましたが、岸田さんは笑顔を向けてくれたそうです。その時の共演者の古市憲寿君がすかさず「岸田さんはうだつの上がらないサラリーマンみたいだって、金子さんが話してましたよ」と言っても、ニコニコ(金子は焦っていましたけどね)。ホント、優しくて穏やかで、僕も大好きなんです。なのにどうしてか、総裁選での評価は低く、頼れるリーダーシップが発揮できないと考えられています。
実は僕、漫画「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎と岸田さんって似ていると思うんです。昭和の象徴が「ドラゴンボール」、平成が「ワンピース」だとしたら、令和の象徴は今のところ「鬼滅の刃」でしょう。