巨人原監督が狙う日本一奪還!「雪辱のミラクル神采配」スッパ抜き (4/6ページ)
巨人の投手陣にはもう一つ、SBの“怪物”柳田悠岐を、どう抑えるかという課題もある。
「シーズン中、徹底した内角攻めで優位に試合を進めた、ロッテの戦い方が参考になるんじゃないでしょうか。今季のSBの打線には、そこまでの厚みはない。柳田を勢いづかせなければ、必要以上に怖がる必要はないはずです」(前出の江本氏)
柳田封じに関しては、原監督も江本氏と同じことを考えているという。
「シリーズで先発が予想される高橋は、4日の広島戦で執拗にインコースを攻めていました。優勝を決めて以降の試合は、原監督から“インコース攻めに慣れておけ”と指令が出ていたのではないでしょうか」(巨人担当記者)
■攻撃面では“先手必勝作戦”
続いて攻撃面を見てみよう。いくらエース菅野らが奮投しようとも、SBの投手陣を打ち崩さなければ勝利することはできない。これは原監督とて百も承知のこと。原監督の指示で巨人のスコアラー陣がSBの弱点を洗ったところ、導き出されたのが、“先手必勝作戦”だという。
「原監督は“先行逃げ切り”が得意な指揮官。今季の巨人では、先制点を取った試合の勝率が、なんと8割を超えているんです。対するSBも先行逃げ切り型で、7回終了時点でビハインドの展開から逆転勝利を収めたのは、10月31日のロッテ戦が唯一。シリーズでは、先に点を取ったチームが勝つ可能性が高いんです」(スポーツ紙デスク)
そこで有効なのが“超攻撃的布陣”だ。
「4タテを食らった昨年のシリーズで、2ホーマー、出塁率.412と一人、気を吐いたのが亀井善行。現在はケガで調整中だが、間に合うと聞いている。