宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「『偉人の末裔』が仕掛ける山口戦争」 (2/2ページ)
圧力をかけられた林組は「おタクらだって新潟の鷲尾英一郎を鞍替えさせ、さらには細野豪志まで二階派に取り込もうとして、やりたい放題じゃないか」と。
負けられない二階幹事長は「あれは衆院議員同士の話で、今回のような『参』から『衆』に鞍替えするなどナンセンスだ。『参』は『衆』に守られているのに、そんな仁義のないことをして」。ゴラァッとばかり、もうドンパチです。
もともと山口県は、現在の3区と4区にあたる旧山口1区を河村元官房長官、安倍前総理、林氏の父・義郎氏(元厚生相・大蔵相)が縄張にしてきました。96年の小選挙区制導入で、義郎氏は比例に転出。義郎氏の没後、芳正氏が参院山口選挙区から出馬しているので、3区がダメなら4区に回るというストーリーもあります。けれども、4区で戦って安倍さんを敵に回すのは時期尚早。そうかといって、3区で戦うとしても自民党からは打ち首(除名)となり、茨の道が待っているでしょう。
とはいえ、そこは幕末革命家の血脈が流れているのですから、まさにパラダイムシフトの時。「大道行くべし、又何ぞ防げん」(桂小五郎)。
宮崎謙介(みやざき・けんすけ):1981年生まれ、東京出身。早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て、12年に衆議院議員に。16年に辞職し、経営コンサルタントや「サンデー・ジャポン」(TBS系)などに出演。「バラいろダンディ」(TOKYO MX)ではレギュラーMCを務める。