軟弱男はお断り!幕末明治に活躍した「男装の麗人」高場乱の結婚 (5/6ページ)
「むふふ……そなた……愛(う)いのぅ、愛いの~ぅ!」
匂い立つような美しさに理性の箍(タガ)が外れたのか、今にも飛びかかろうとした次の瞬間。花婿の鼻先に、乱は拳を突き出しました。
「ひっ!」
寸止めにした拳には刀が握られ、腕からは血管が浮き出ています。思わず腰を抜かした花婿を睥睨(へいげい)するように、すっくと乱は立ち上がりました。
「問う。そなたの男根(マラ)は、刀(これ)より固いか?」
すかさず左手で花婿の股間を鷲掴みにし、寝間着やら褌(ふんどし)やら一糸残さず引き剥がします。
「うゎっ……ひゃあぁっ!」
「……なんだコレは。蒟蒻(コンニャク)か?それとも稲荷寿司(いなりずし)か?」
「嫌っ……やめてっ!揉みしだかないでぇっ!」
「えぇい、こんな男に抱かれかけたと思うだけで屈辱だ!」
「〇×△……っ!」「◇☆@……っ!」
……とまぁ、そんな散々な初夜から間もなく、乱は花婿に三行半(みくだりはん。離縁状)を突きつけてしまいました。
婿養子だったので話は早かったようですが、「こんなどうしようもない男を、路頭に迷わすのも気の毒だ」とばかり、財産の半分をくれてやったと言うから豪快です。