ハラスメントによるストレスの経済的損失を分析 ~1000人規模の大企業では約4000万円に~ (2/5ページ)
ハラスメントによるストレスへの影響は甚大
2018年度ストレスチェックのデータの分析において、「職場でハラスメントを受けた」と感じている人は高ストレスの比率が約8倍高い」ということが明らかになっています。(2020年6月1日プレスリリース参照)。
なお、2019年度においてもこの結果はほぼ同様で、「職場で自分がいじめにあっている」という項目に「そうだ」と回答した人の高ストレス者の比率は約62%にのぼりました。
また、同項目の回答ごとのストレス度の分布を見ると、図1のようになります。ハラスメント被害経験者の分布が、明らかにストレス度の悪い方に偏っていることが分かります。「そうだ」と回答した人のうち、ストレスの値が偏差値50以上、つまり世の中の一般的な水準より良好な人は、わずか16%にすぎません。
実際にはハラスメント被害者には、ハラスメントとともに複合的にストレスとなる事象が生起していることもあると考えられます。例えば、ハラスメントを受けたことで仕事が進めづらくなり、仕事自体のストレスも増える、といったことです。
このストレス度の差が全てハラスメントによるものとは断定はできませんが、ハラスメントを受けていることそのものが、社員にとって非常に大きなストレスの引き金となることが分かります。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMxODI0MiMyNTg0NDQjMTgyNDJfemh4cGVDQWFBTC5qcGc.jpg ]
【図1】ハラスメント項目の回答によるストレス度の違い
ハラスメントによるストレスの経済的損失は、1000人規模の企業では約4000万円に
次に、ストレスに伴う経済的損失のデータ(2020年10月2日プレスリリース参照)を踏まえ、ハラスメントによるストレスへの影響から導かれる経済的損失を試算しました。