ハラスメントによるストレスの経済的損失を分析 ~1000人規模の大企業では約4000万円に~ (3/5ページ)
「職場でいじめにあっている」という項目に「あてはまらない」と答えた人以外、つまり程度の差はあれ「いじめにあっている」と回答した人約64,000人について、ストレスから試算した経済的損失のグラフが図2になります。
ハラスメントによるストレスの1人あたりの平均損失額は約17万円となり、最も程度のひどい「そうだ」と答えた人については、その平均損失額は約40万円にのぼりました。(*1)
また、「あてはまらない」と答えた人も含め、全社員での1人あたり損失額に直すと、平均約4万円となりました。つまり、ハラスメントが平均的に起こっている企業であれば、従業員1,000人の企業で約4,000万円、ハラスメントに起因するストレスによる経済的損失が起こっている、ということになります。
なお、総務省統計局のデータによれば、日本の2019年度の正規の職員・従業員数は約3,500万人。この人数から日本におけるハラスメントによるストレスの経済的損失を試算すると、正規職員・従業員だけでも約1.4兆円という試算になります。
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【図2】ハラスメントによるストレスの経済的損失(1人あたり・年間)
ハラスメント対策は、仕組みを整えるフェーズから実効性を追うフェーズへ
上記の数字はもちろんデータから導いた試算であり、実際にはハラスメントがストレスやパフォーマンスに及ぼす影響は個人差があります。また、ハラスメントに対してどのように企業が対応をしていくかでも、実際の損失は変わってくるでしょう。