シュタイナー教育で有名なルドルフ・シュタイナーの思想と転生モデル (3/4ページ)

心に残る家族葬

その立場から彼はオカルト関連にありがちな、安易な神秘体験や「悟り」の体験などに対して自重するよう呼びかけている。また同時代に盛んだった交霊やエクトプラズムなどの心霊現象にも否定的であった。あくまで理性、思考の重んじるシュタイナーは、そのような自分を見失うような現象に身を置いてはいけないと説く。だからシュタイナーは自分の思想の入門書として「自由の哲学」を推奨している。

「自由の哲学」は純粋な認識論を展開する哲学書でオカルト的要素はまったくない。これまでのエーテル体やら転生やらを期待して読めば、第1章で挫折することは間違いない。しかしこれを読み通すことでシュタイナー思想を冷静に理論的に検討する下地ができる。超感覚的世界を論理的にまとめたものがシュタイナー思想といえる。

■生死の意味を知る

シュタイナーが説く転生モデルでは、人間は死んで終わりどころの話ではない。死後も生と死を繰り返し、より高みに昇り続ける。そもそもが今生の我々も太古からの輪廻の末に生まれてきた結果である。現在の我々の喜怒哀楽は、昔からそしてこれからもずっと続いていく壮大な物語に挿してある栞のようなものだ。転生が進化の過程であるなら、自分の死は恐れるものでなく、他者の死は悲しむものではない。突然死や夭折など理不尽とも思える最期にも、何らかの課題としての意味があると向き合うこともできる。もちろんそんな簡単に納得がいくわけはない。シュタイナーは著書を読む行為自体が「行」になると述べている。秋の夜長にめくってみるのもいいだろう。

シュタイナーには膨大な著書が存在するが、特に4大著書と呼ばれる「自由の哲学」「神智学」「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」「神秘学概論」は必読。私見ではこの順で読むことを薦めたいが難解である。西平直「シュタイナー入門」で概要を掴むのも良い。

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