現地在住の投資家が明かす「フィリピン投資」の実態 その魅力はどこにある? (5/5ページ)
私は不動産投資から始めたんですけど、今から5年前くらいはまだ中国マネーが入ってくる前で、2016年にドゥテルテ政権になってから不動産が急上昇していきました。それは新築に限らず、ですね。日本ではありえない話ですが。
――ただ、あまり成熟していない市場と考えるなら投資詐欺とかも多そうです。
町田:そうですね。私もフィリピンの不動産デベロッパーに話を聞きに行ったのですが、利回りとかの数字面ではなく、「屋上にプールがある」「財閥が建てた」みたいな抽象的な話ししか聞けませんでした。私が知りたいのは、「その不動産は儲かるのか?」なのに、的外れな回答ばかり。利回りがいくらか、その利回りの根拠は、どのくらい値上がりするのか、その根拠は?この話を踏まえず、ただイメージで不動産を売りたがる不勉強な方が多いなと。
それからもうだいぶ経った今でも、いまだに不動産詐欺はありますが、当時はさらにひどかったです。これはちゃんと勉強をしないとダメだなとまずいなと思い、少ない休日に足を使ってひたすら、不動産を見て回り、相場を頭に入れました。
――フィリピンで不動産は外国籍の人間でも買えるのですか?
町田:買えるのはホテルコンドミニアムだけです。土地とか、アポート一棟とかそういう買い方はできません。また、今はもう不動産価格が上がってしまっていてあまりうまみがなく、悪い業者が入り込んでいるので、ローンを組んで不動産を買っても、金利が高すぎて足が出てしまうんです。
不動産を売る業者は売った時のコミッションが欲しいので、たくさん売ったほうが儲かる。だからたくさん売ろうとするけれど、基本的には自分のことしか考えていないです。契約書も「英語だから読めないだろう」と勝手に手数料を上乗せしてきたり。
――本書を読むと初心者でも入りやすい印象を持ちましたが、お話をうかがうと、また別の面で気を付けるべきことがたくさんあるのだなと。
町田:そうですね。本では確かに詐欺への注意喚起の部分が少なかったので、このインタビューの中でそこは強く訴えたいです。投資詐欺が多いので、変な儲け話に乗らず本当に真っ当なものに投資をしてほしいです。
――となると、フィリピン現地の情報なども必要ですし、勉強も必ずしないといけませんね。
町田:はい。「何でもいいから儲かる」というのは絶対間違いですからね。フィリピンで投資をするときの最大のコツは、法律上100%大丈夫なものに投資をすること、そして100%逃げないという人と組むということです。めちゃくちゃ当たり前の話なんですけど(笑)、「金儲け」と聞くとみんな目が血走ってしまう。
(後編に続く)