現地在住の投資家が明かす「フィリピン投資」の実態 その魅力はどこにある? (4/5ページ)

新刊JP

フィリピン駐在への転職という選択肢もありましたが、駐在員は狭き門。一度、研修のため日本に戻るという会社がほとんどでしたし、その先で本当にフィリピンに戻れるかわかりません。どんなに会社でバカにされようと、しがみつくしかなかったんです。

そんな時、人生を変えてくれたのが、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん 貧乏父さん』です。
私が駐在員として赴任してきた時の現地の先輩に一人だけ見方がいらっしゃって、私の状況を見かねて、その本を渡してくれました。

その本に出会ったのは駐在して半年目くらいのことで、その時に初めて投資について知ったのですが、その時はまだフィリピンで投資をしようとは思っていませんでした。情報もないし、やるなら日本の不動産や株だろうと。それで他の投資本もいろいろ読んで、著者さんにラブレターを送ったりするんですが、だいたいは「私の相手をしても海外居住だから、金にならない」と判断されて無視されます。不動産を買うと言っても売ってもらえない。

でも、その中にもアドバイスをくれる著者さんもいて、その中の一人に「足を使わないと本当のことは分からない。日本に戻るのが難しいなら、フィリピンをちゃんと見てみては?」というアドバイスをもらって、そこからフィリピンの不動産と株を本気で勉強しだしたという経緯です。

――確かにフィリピンの投資情報は、まず日本では聞かないです。投資対象としてのフィリピンの魅力はどこにあると思いますか?

町田:正直なところ、商品によりますね。ただ、マーケット全体で考えると、今後人口が倍の2億人になると言われています。水や食料品といった日常用品を考えても、人口が2倍ということは、消費が2倍、つまり経済規模も2倍になる。こんな分かりやすいマーケットはないなと。

――人口が減少していく先進国では考えられませんね。

町田:しかも、例えばミネラルウォーターなら、それを製造している会社って調べても数社程度しかないので、ほぼ独占状態というか。特に財閥は強いので、この財閥株を買っておけば国の成長に伴って株価も勝手に上がっていくというだろうというところが初期の頃でした。

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