現地在住の投資家が明かす「フィリピン投資」の実態 その魅力はどこにある? (1/5ページ)
今、東南アジアで成長国として注目を集めているフィリピン。
しかし、投資対象としてその実態はどうなっているのか?
2013年からフィリピンに渡り、独学で投資ノウハウを築いてきたファイナンシャルプランナーの町田健登氏は『副業時代に手堅く儲ける フィリピン投資入門』(幻冬舎刊)を上梓。
32歳で総資産1億円を築き、「フィリピン投資」の現実を明かしている。
フィリピン投資で抑えるべきポイント、投資のおける税務の知識や口座開設など、実務面もカバーした本書について、町田氏にお話をうかがった。
(新刊JP編集部)
■フィリピンは投資対象として本当に「魅力的」か? 気を付けるべきポイント――『副業時代に手堅く儲ける フィリピン投資入門』について伺っていきます。まず、なぜフィリピンに注目されたのかというお話からお願いできればと思います。
町田:赤裸々にお話をすると、人生に息詰まって、たまたまフィリピンに行ったんです(笑)。というと驚かれるかもしれませんが、本当です。
今から7、8年くらい前、私が社会人2年目のときに授かり婚をしまして。妻とは同じ外資系企業に勤めていて、同期だったのですが、貯金も何もない状態で子どもができたんですね。でも、仕事に忙殺されていても、増えるのは残業ばかりで、出世できない。お金も貯められない。さらに保育園に子どもを入れられる望みも薄いというところで、このまま東京にいながら家族で住み続けられるイメージがありませんでした。
だから、せめて得意な英語を活かしてもっと田舎に転職するとか、そういうことを考えたんです。ただ、転職サイトのリクルーターに相談をしてみたら、「辞めてはいけない、今いる以上に稼げる場所はない」と言われて、「いや、どう働くかを決めるのは自分だ」と言い放って(笑)。その中で海外駐在の道をおすすめされたんですよ。駐在員なら手当も出るし、給料もそこまで落ちないと。
――なるほど。それに英語も活かせますし。
町田:そうなんです。