世界初、常温でダイヤモンドを生成することに成功(オーストラリア研究) (2/3ページ)

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常温でのダイヤ生成の秘密は、物質をスライドさせるように作用する「せん断」
image credit:Sharayanan/Wikimedia Common

・ロンズデーライトは天然のダイヤより硬い

 ほんの数分のうちに常温で作られたといっても、ロンズデーライトは希少なものだ。

 隕石の落下地点などで発見されるそれは、「六方晶ダイヤモンド」とも呼ばれるとおり、六方晶結晶構造の炭素同位体だ。天然の物質でもっとも硬いとされるダイヤよりも58%硬い(なお、名称は結晶学者キャスリーン・ロンズデールに由来)。

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同じ炭素原子でも立方晶構造のダイヤ(左)と六方晶構造のロンズデーライト(右)では並び方が違う

 隕石に含まれるダイヤモンドは「地球外ダイヤモンド」と呼ばれているが、その研究から形成には高温と圧力のほかに、せん断が重要な要素であることが知られていた。

 こうして誕生したダイヤは、まるでロンズデーライトの間を流れる川のようだ。
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