もしコロナ禍で災害が起きた場合は… 覚えておくべき「いざという時」の動き方 (2/4ページ)
ほかにできることはありますか?
辻:盛り上がってきたら、人に近づかずにソーシャルディスタンスを保つようにするとか、輪の中から少し離れて参加をする。食べる時はみんな違う方向を向く。今までだったら失礼に思われたかもしれませんが、感染を防ぐためにはそういう配慮が必要になります。
誰か一人がそういう配慮をすれば、参加している人は後に続いていく。ぜひ率先してやってほしいですね。
■このコロナ禍で災害が起きたときは…常に考えておきたいこと――本書のタイトルは『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』ということで、このコロナ禍の中での災害対策についても触れられています。確かにこうした状況の中で災害が起こるってあまり考えたことがないというか、どうなるのか予想もしたことがないです。
辻:今年7月に九州地方で豪雨があって、私は球磨川が2回目に氾濫したときに現地に行きました。地獄でした。防災に対して意識の高い方は、早いタイミングで在宅避難や分散避難などをされていました。でも、なかなか自分事にならない方もいて、警戒レベル4にならないとスイッチが入らないんです。
慌てて家を飛び出してきたけれど、すでに避難所は満員で入れず。リュックサックの中には飲みかけのペットボトルの水とティッシュボックス、そしてなぜかリモコンが4つというおじちゃんもいたりして。
冷たい雨の中、呆然と立ち尽くしていた方を見た時は、胸が痛みました。早くから自分で対策していないと、そうなってしまうんです。
――避難所でコロナの対策を打たないといけないとなると、さらに混乱しそうですが…。
辻:実はコロナ対策はしっかりなされています。もともと避難所には感染症対策のマニュアルが決まっていて、ちゃんと講じられているんですよ。アルコール消毒液は置くし、一定距離をあけるし、消毒をするということは以前からなされていました。
――それは安心できます。ただ、コロナ禍で変わった部分もあるのでは?
辻:マスクをして避難所に入ること。